テキサス駐在の日々

2020年3月より妻と子供2人でテキサスに住んでいます。
ライフワークである英語学習とテキサス生活について
私の経験をリアルに記事にしています。

2021年08月

2020年3月にアメリカに来てから、
コロナや息子の誕生があり8月より本格的に英語の勉強を始めました。
ちょうど1年経ちますが、
最近では80%程は話が聞き取れて、
60%くらいは言いたいことがスムースに言えるようになってきました。
かなりスローですが進歩はしているようです。

先日、ヒアリングが向上している事を再認識する経験がありました。

私は映画が好きで、Netflixで毎日のように海外ドラマか映画を見ています。
アベンジャーズ的なスーパーヒーローものや戦闘系、SFが中心です。
普段はできるだけ英語でそのまま見ていますが、
話についていけなくなると英語字幕をONにします。

普通であれば英語字幕がなくてもざっくり流れはわかるのですが、
一昨日見た映画「SAS Rise of the Black SWAN」は、
字幕がないとほとんど理解できませんでした。

その次に見た映画は普段通りのレベルで聞き取れたので、
理由を考えてみたところ、答えは簡単でした。
「イギリス英語だったから」だと思います。
GSETでもドクターDでもアメリカ英語を中心に練習していたので、
アメリカ英語のヒアリング力は向上していましたが、
イギリス英語は練習する前からあまり進化していなかったのです。

そう考えて比較してみると、
イギリス英語ではボヤっとした文章とキーワードのみを拾って、
なんとなく理解していたものが、
アメリカ英語では各単語やセンテンスがピックアップできていて、
きちんと理解できるようになっているというのが実感できました。

アメリカ英語がある程度習得できたら、
イギリス英語も勉強しないといけないかもしれませんねw

いきなり英語と全く関係ない話題ですが、
金融関連も移住の際の厄介ごとなので共有しておきたいと思います。
最終的にはコインチェックから資金を引き揚げる事ができましたので、
その顛末を今後の方のために共有しておきます。

私は遊び程度で暗号通貨取引をしているのですが、
日本に居た頃にコインチェックの口座を開設していました。
アメリカに来てからもコインチェックで取引をちょこちょこしていましたが、
突然にコインチェックのカスタマーサービスからメールが送られてきました。

この度、ご登録いただいております居住国と異なる国からのアクセスを確認いたしました。
つきましては、誠に恐れ入りますが、お客様の現在のアカウントご利用状況について、当社にて確認事項がございますので、下記項目にご回答くださいますようお願いいたします。

1.現在の滞在国名:
2.滞在期間:
3.渡航目的:
4.アクセス環境:PC/モバイル
5.利用プロバイダ:
6.ご登録住所と異なる電話番号をご登録されているご事情:

回答期日▼
2021年08月28日

なお、大変恐れ入りますがご回答いただけるまでは、仮想通貨送金ならびに日本円出金を制限させていただきます。
期日までにご回答いただけない場合、その他のお取引についても制限させていただくこととなりますので、お早めにご回答くださいますようお願いいたします。


最近、仮想通貨の取引所関連でルールの厳格化が進んでいるので嫌な予感がしましたが、
変にウソをついて泥沼になっても嫌なので正直に回答しました。
結果、ある程度予想していましたが完全に凍結するとの連絡がありました。
ご申告いただいた件につきまして、「アメリカ合衆国」は当社サービス未提供国でございます。
そのため、誠に恐れ入りますが、現在お客様のアカウントに対してご利用制限を設けさせていただいております。

※アカウントの利用制限中は、ログインおよび価格等のサービス閲覧は可能でございます。仮想通貨の売買、送金、日本円の入出金などが制限されます。


予想していたとはいえ、完全に資金に手を付けられなくなるのは困ります。
ネットで諸々検索したところ、CoincheckのFAQサイトに以下の記述を見つけました

Capture

では退会すればよいのではということで、
退会を申し出てみましたが、また無理な条件を付けてきました。
大変恐縮ではございますが、アカウント内のご資産につきましては全額日本円へ売却のうえ、金融機関口座への出金手続きを進めていただきますようお願いいたします。


今売却したら税金が発生してしまいますし、
そもそも仮想通貨自体は私が購入して預けているだけなので売却を強制されるのはおかしい。
まぁ仮想通貨の所有権はまだ非常に曖昧なので強く主張するのも難しいところではありますが。
改めてコインチェックの退会方法のヘルプを見てみると、
Capture2

という記載がありましたので、外部送金も可能なはずだと一押ししてみました。
そうしたところ3日程内部検討の時間がありましたが、
以下のような回答がありました。
社内で協議検討した結果、事前に送金先の詳細情報をお伺いし、当社で確認を行わせていただいたうえで、送金を実施させていただく運びとなりましたことをご案内申し上げます。

お手数ではございますが、以下の情報をご連絡くださいますようお願いいたします。

・送金先の国名:
・送金先住所:
・送金先氏名(名称):
・送金希望通貨:
・送金先アドレス:
・暗号資産交換業者等の名称・コード番号:
・受取人属性(居住・非居住の別):
・受取人が経済制裁対象者ではない事(同意):
・米国「
OFAC規制」の対象となる米国人・米国法人でない事(同意):

おそらく、送金を認めない確固たる根拠がないため認めざる得ないが、
いざという時にコインチェック側に非がない事を確実にするために
問題のある送金先(テロ組織や経済制裁対象)ではない事の言質を取っておく
という結論になったのだと推察されます。

ということで、
アメリカのコインベースに口座を開設しそちらに送金する事ができました。
コインチェックに口座を持っていて海外に移住する場合は、
移住後早々に現地で仮想通貨を開設し、
日本の取引所から送金を済ませる事をお勧めします。
 
ちなみに、バイナンスにも口座を持っていますが、
アメリカからは全く使えない(資産を見るだけ)になりました。
バイナンスUSに口座を作れば移管できますが
テキサス州はバイナンスUSのサービス提供対象外なのでそれもできません。
そのため、バイナンスの口座は完全に凍結状態です。

仮想通貨の規制はどんどん厳格化されていますので、
移住される場合は事前に下調べの上、方針を明確化されることをお勧めします。
私は適当にしていて面倒なことになってしまいましたので。



IDIYのメニューの中に「学べる添削」と「お手軽添削」があります。
定期券を申し込むときにどちらにしようか迷ったので、
実際にどのように違うのかと、
「学べる添削」はどれほど学べるのかをシェアしたいと思います。


今回のお題はざっくり以下のような内容でした。
調査したところPCなどを使ってノートを取る学生に比べて、
手書きでノートを取る学生の方が成績が良い事が分かった。
PCの方が便利なのになぜだと思いますか?

私の書いた文章が以下です。
これをさらすのは相当恥ずかしいですが、
さらさないと話が進まないので心を鬼にしてさらしていきます。
Capture1

これに対する先生の添削結果が以下です。
Capture2

「お手軽添削」の場合は、以上終了!となりますが、
「学べる添削」の場合はココから詳細な解説が入ります。
ちなみに、先生は日本人とネイティブを選べますが、
私はなんとなく常にネイティブを選んでいます。

一つ一つのセンテンスについて非常に細かくコメントをしてくれます。
そして、毎回最後に別の表現方法を上げてくれるのが非常に勉強になります。

Capture3
one of the best XXXという時には複数形にしないといけないんですね。
a、the、単数、複数は毎回指摘されます。

Capture4
for thisを付加する事を提案してくれています。
確かに私の文章では短すぎて物足りない感じがします。

Capture5
「2つあります。」からの「1つ目は」という表現ですが、
私は今の書き方以外の方法を知りませんでしたが、
2つの別の表現方法を提案してくれています。
「One has to do with. and the other with」、
「The first relates to. while the other relates to」

Capture6
「think of」を修正されています。
恥ずかしい話、ofが必要なこともあまり意識していませんでした。
ライティングをやると細かい問題が浮き彫りになります。
今回は主語を変える提案をしてくれていますが、
その方が自然な感じがしますね。

Capture7
これはIDIYを始めてから何度も指摘されていてなかなか治らないのですが、
文頭にButやBecauseを持ってきてしまいます。
原則、文頭にButをおいてはいけないというのも
IDIYを始めてから知りました。
今までちゃんと英語を勉強していないのがバレバレですね。

しかも、先生提案の文章は正直よくわかりません(笑)
「学べる添削」では質問もできるので聞いてみます。
この「very」はなんなんでしょうか。


Capture8
この文章自体の修正点はほとんどありませんが、
先生が提案してくれている「using a computer enables you...」の方が
格段に自然な英語に感じます。

Capture9
なんでもかんでもBecauseを使ってしまうのを直さないといけません。
「in the long run」もよく聞くフレーズですが自分で使ったことがありません。
こういった表現を少しずつ使えるようにしないといけませんね。


毎回、こんな感じでびっしりとコメントをつけてくれます。
特に先生が提案するフレーズは学びがいっぱいです。

先生が提案してくれたフレーズだけつなげるとこんな感じになりました。
当たり前ですがとても自然な感じがしますね。
I think to write things by hand is one of the best ways to sort out your thinking. I have two reasons for this. The first relates to speed while the other relates to making changes. Many people would consider these to be disadvantages. However, it is these very issues which force you to think how and what to write in your head before you actually start writing. On the other hand using a computer enables you to write quickly and amend information by copying and pasting. Even though this may be more convenient, it doesn’t help you in the long run.

最後に、コメントの仕方は先生によってまちまちです。
この先生は非常に読みやすく箇条書きで書いてくれますが、
そうではなく文章で書いてくる先生もいます。

自分の好きな先生の手が空いていれば指名する事も出来ます。
指名料などは特にかかりません。

今度は日本人の先生の添削も試しに頼んでみようかと思います。
皆さんの参考になればうれしいです。

ではでは!


IDIYの定期券を購入してから1週間が経ちました。
定期券は「学べる定期券ライト 1日1回100単語まで」を購入しています。
メニューとしては以下から毎日好きなものを選択する事ができます。
Capture3

当初は日記を書こうと思っていました。
しかし、トライアルで日記を書いてみて、「日替わり英作文」にする事にしました。
日記だと自分の好きなことを書いていくだけなので、
表現が難しいものを避けて書きやすい事柄だけを書くという、
楽をしてしまう可能性が高いと感じたからです。

日替わり英作文であれば課題が与えられますので、
自分が得意だろうが不得意だろうが何とか工夫して書かないといけません。
その方が練習になるかなと思いました。

1週間で5つほど添削してもらいましたがなかなか面白いです。
初日や二日目は書くのが苦痛でしたが、
続けるうちに楽になっていくのを実感します。
今は100単語の中に自分の言いたい事をどのように集約するのかが課題です。
100単語と聞くと初めは多すぎかなと感じましたが今は逆に少ないと感じます。
だらだらと思いついたことを書くとあっという間に100単語を超えるので、
書きつつもどこをポイントにするのか、いらない情報がないかを考えながら書いています。

ちなみに、日替わり英作文には上級課題と初級課題があり選ぶことができます。
当初の3日間は初級課題をやっていましたが、
日記と同様自由度が高すぎるので今は上級課題を主にやっています。

初級課題の内容はこんな感じです。
・初対面の人にはどんな質問をしますか?
・年をとったなと感じるのはどんな時ですか?
・あなたの出身地は何が有名ですか?

上級課題は具体的な事件などが取り上げられており、
それに対してあなたはどう思いますか?という課題が多いです。
「アメリカにおいて老人の銃保持を規制するルールを導入した方がいいという議論があるが、あなたは賛成か反対か」というようなものです。

毎日20分くらいかかっていますが、
時間はどんどん短くなっていると感じます。
また、何度も同じような間違いを繰り返すので、
自分の文章のどこに問題があるのかなんとなく把握できるようになってきました。

IDIYの唯一、いまいちだなと思うのはフィードバックまでのタイムラグです。
課題を提出して平均3~4営業日かかります。
そのため、提出した内容を忘れかけた頃にフィードバックが来る感じです。
GSETで毎日フィードバックを受けていた経験からすると、
もうちょっと早いと継続するモチベーションも維持しやすいのになと思いますが、
贅沢は言えません。

この調子で継続していきたいと今のところは思っています。




英語の練習をしていると言葉というものにアンテナが立つのですが、
先日は子供と話していて日本語について非常に気になりました。
--------
ご飯を食べる前にトイレに行った
ご飯を食べた後にトイレに行った
--------
どちらもいつトイレに行ったのかという過去の話をしていますが、
前の場合は「食べる」になって、後の場合は「食べた」となっています。

子供は英語も一緒に学んでいるせいか、
-----
ご飯を食べた前にトイレに行った
-----
と言っていましたが、
よく考えたらそちらの方が正しいのではないかという気もします。

日本語の場合は「トイレに行った」の視点に立って、
「ご飯を食べる」動きの時制が決まっているのかもしれません。
そんなことを考えて話しているわけではないですから、
ひとつの型として記憶されているのでしょう。

ネイティブのような表現を身に着けるには、
理屈を理解するよりも様々な言葉の型を覚えるのが近道なのでしょうね。

言葉というものはつくづく不思議なものだなと思います。

ドクターDも終わって怒涛の英語学習も一息つきました。
GSETを申し込んだのが1年前の8月ですから、
約1年ほどは毎日のように宿題に追われる日々でした。
おかげですっかり気が緩んでいます。
 
いまはIDIYでの日記作成が毎日の日課ですが、
だれも進捗をチェックしてくれないので、
気が付くとすぐにさぼってしまいます。
 
GSETではなかなかネイティブレベルに近づいた気がしませんでしたが、
ドクターDのおかげでかなり接近した気がします。
今はあまり自分の発音が気になることはなくなりました。
それよりは話すセンテンスのレベルが低くて恥ずかしいです。
発音が安定したせいか、レベルの低い表現でもそれなりに会話はできます。

ドクターDは非常に良いのですが、
それでも事前にGSETをある程度練習してからドクターDに行くのがよいと思います。
GSETではそれぞれの単語の発音をしっかりと練習するという、
運動で言うところのランニングのような基礎練をみっちりやるので、
土台を作る事ができました。

ドクターDで使った、
先生が私用に作ってくれた練習教材はGoogle Docsからダウンロードして、
たまに練習します。当分はお宝です。

最近はフラップTもこなれてきました。
習得して感じましたが、ベロを特訓しないとうまくフラップできないですね。
日本語にはないベロの動きですからね。

ネイティブ英語を目指すのであれば、
英語独特の発音を徹底的に特訓して口やベロが動くように筋肉を鍛える必要があります。
いままではとにかく英文を早く読む練習をすれば近づけると思っていましたが、
全くそういうものではないというのがこの1年でよく分かりました。

ドクターDのレッスンが終了してしまいました。
ネイティブの発音を目指していた発音強化については
ドクターDレッスンの終了を目途にいったんお休みしたいと思います。

というのも、最近はインプット(ヒアリング)よりも
アウトプット(スピーキング・ライティング)に課題を感じるケースが増えてきました。
ネイティブ発音を学習すればヒアリングも向上するであろうという
仮説はおそらく正しくて、ヒアリング能力がかなり上がってきた感じがします。

相手の言う事がある程度理解できるようになって来ると、
今度はこちらの言いたい事がうまく伝えられない事にストレスを感じ始めます。
2,3人の会議であれば誰かが助けてくれるのでいいのですが、
大人数(10名以上)となるとそうもいかず、
自分の考えをうまく説明する自信が持てずに発言をためらってしまう事が増えました。
今までは会話についていけず発言できなかったので、
発言できないという状態は変わりませんが、多少ステップアップした気がします。

また、ヒアリングが向上したと思う理由として、
相手の話を聞きながらある程度自分の考えをまとめる余裕が出てきたという点があります。
以前に「外国語副作用」の話を書きましたが、
その状態から脱するきっかけがつかめた感じがします。

そこで、今までの目標(ネイティブのように発音できるようになりたい)という
目標を変更する事にしました。
次の目標は以下にしました。
「ネイティブのようなセンテンスをアウトプットできるようになりたい」

これはスピーキング力向上ももちろんですが、
ヒアリング力向上も含まれています。
ネイティブのような言い回しのセンテンスを身に着ける事で、
相手の発言を聞く際の予測能力が上がりますので、
今よりももっと”楽に聞き取れる”ようになるはずです。
もちろんスピーキングに関しても、
ネイティブが慣れしたんだ表現ができれば伝わりやすくなります。

という事で、
まずは IDIY で「学べる定期券 100単語まで」を12,300円で購入しました。
毎日英語のライティングをネイティブに添削してもらいます。
IDIYについてはまた適宜レビューをしていきたいと思います。

IDIYと並行して、お休みしていたパタプラの練習も再開する予定です。
IDIYでライティングをしつつ、スピーキングはパタプラでという感じです。

1回目をすっぽかしたので今回がついに最終回となります。

最終回は前回までのSuitsの練習で課題となっていた、
破裂音(T/D、P/B、K/G、Ch/J)を改めて練習しました。

最後のレッスンで目から鱗だったのは、破裂音Jでした。
例えば、『Stage』の発音ですが、”g”が破裂音だというのです。
初めはそんな馬鹿なと思いましたが、
よくよく、ネットでネイティブ発音を聞いてみると
「ステェーヂ」という感じで最後のジの音が歯切れよく切れていました。

今まで、「ジ」の音はなんとなくしか発音していませんでしたが、
完全に間違った発音方法だったことが分かりました。
破裂音の「ジ」は"Ch"の「チ」と同じ口や舌の位置で
音を濁らせるだけの発音が正しいという事を学びました。

そうはいっても再現するのはなかなか難しいのですが、
困ったときは「ステーチ」と発音してみて、
そのまま同じ形で「ヂ」と濁らせるとうまくいくとの事です。
これもしっかりと身体に覚えこませていきたいと思います。



ドクターDイングリッシュのレッスンはこれで終了となりました。
毎回、私が全く気付いていない問題点を指摘してもらいましたし、
的確な練習方法を教えてくれたので毎回少しずつ成長する事ができました。
受講して本当に良かったと思います。

授業で使ったGoogle Documentは終了後も使えるようなので、
まずは教えてもらったものを身体に覚えこませるべく、
引き続き宿題を何度も反復練習したいと思います。

基礎的な発音はできている自分で思っているが、
今後どのように成長していけばいいか分からないという人は
ぜひ受講してみていただくと良いと思います。
具体的な課題が明確になればさらに成長する事ができます。

最後に、先生はドクターDを今年いっぱいで退職されるとの事だったので、
非常に残念だと思っていました。
しかし、幸いなことに独立されて引き続き英語のレッスンをされるようなので、
ある程度期間をおいみて、
また道に迷ったら先生の授業を受けたいと思っています。

ではでは

USCPAの試験は日本で今まで受けてきた試験と違いトリッキーでした。
「問題の難易度が変動する」と「ダミー問題がある」からです。

まず、「問題の何度が変動する」話ですが、
いくつか試験の前提条件を記載しておきます。
USCPAの試験はコンピューターで実施されます。
試験は「テストレット」という塊になっています。
選択問題は3つのテストレットに分かれており、
1つのテストレットが終わって次に進んだら戻ることはできません。
この、「次に進む」タイミングで、
前のテストレットの正答率で次のテストレットの難易度が変わります。
正答率が高ければ難しく、正答率が低ければ簡単になります。

そのため、受験中の「できた」「できなかった」という感覚があてになりません。
「できた」と感じても点数が低かったり、
「できなかった」と感じても点数が高かったりします。
そのため、試験中はあまりそういったことを考えない方がいいです。
特に「できなかった」と思うとパフォーマンスが下がりますので。

次は、ダミー問題です。
試験問題の中に、10%~20%ほど採点されない問題があります。
正直どれがダミー問題なのか受験中はほとんどわかりません。
私の場合、
問題文の意味すら全く理解できない問題にいくつか遭遇したので、
ダミー問題だろうと勝手に決めつけて適当に答えて先に進みました。

USCPAでは時間が命です。
試験は4時間の長丁場ですが、とにかく時間が足りません。
選択問題は1問1分半平均で解く必要があります。
問題を何度も読み返しているだけですぐに1分半が経ってしまいますので、
パッと見て分からないものは潔く飛ばすしかありません。

USCPAの試験では知識だけではなく、
忍耐力や精神的な強さなども試されているのかなと試験中は感じていました。
とはいえ、日本の公認会計士と違い目標の合格率のようなものはないので、
試験でそれなりの点数さえ出せば合格できます。

かなり複雑な仕組みになっているので、
小手先のテクニックではなく、
とにかく自分を信じて、自信をもって取り組むのが一番の近道だと思います。

前回に続いてUSCPA挑戦の記録ですが、
今回は予備校について書こうと思います。

USCPAの予備校としてメジャーなところは以下の4つだと思います。
・アビタス
・プロアクティブ
・TAC
・大原

なんとなく専門的な学校の方がいいかなと思い、
アビタスとプロアクティブの話を聞きに行き、
最終的に「プロアクティブ」を選択しました。

プロアクティブを選択した理由は2点です。
1.とにかく資格取得に注力している
2.初期費用が安い

1.については先生の考え方の問題ですが、
とにかく短期間で資格取得することを最優先に考えられています。
そのため、授業でも試験に出ない部分は大胆に端折ります。
授業も要点の説明と問題を解く方に力点を置かれており、
細かい理屈を深く説明するような事はあまりありません。

一方、アビタスの体験授業を受けて説明会を聞いた感じでは、
大学のようにしっかりと教えてくれるスタイルだと感じました。
しかし、その分、受験開始までの期間が長く、
モチベーションが維持できるか疑問だったのと、
正直授業がまじめすぎて寝ない自信がありませんでした。
大学的スタイルが好きな人はアビタスがよいかと思います。

プロアクティブでは先生がすごいハイテンションテンションで
スピード感を持って授業を進めていきますし、
眠くなりそうなポイントではすごい大声で説明します(笑)
先生が授業中に話す経験談のような具体例は非常に面白いので、
それなりに飽きずに授業を受けられます。
しかし、職業差別・人種差別的な発言が散見されるので、
そういったことが気になる人はやめた方がいいかもしれません。

2.についてはプロアクティブは初期費用が安めに抑えられており、
そこから必要に応じてコストが上積みされていくスタイルなので、
はじめてみて挫折した場合にもダメージが少ないと思いました。

アビタスは初めからある程度必要なコストはすべて包括している感じです。
初期費用は高いですが、後から追加費用を払いたくない人には良いと思います。

上積みコストの主なものは単位の取得です。
USCPAを受験するにはまず、受験資格を満たすまでに長い道のりがあります。
4年制大学を卒業している必要があり、
そこにさらにUSCPA受験に必要な科目の単位を取得している必要があります。
私は理系大学だったため認定される単位が非常に少なく、
かなりの単位数を取得する必要がありました。
必要な単位を取得したら大学の卒業証明書(英文)と
その単位を所定の認定機関に送付して受験資格を満たしている証明をしてもらい、
やっと受験にこぎつけることができます。

正直、受験までの手続きだけでくじけそうになりますが、
予備校の窓口の人が手取り足取り教えてくれるので何とかできました。

ちなみに、追加単位の取得については各学校が仕組みを用意してくれているので、
あまり心配することはありません。
プロアクティブではグアムの大学と提携しており、
WEB経由のテストを受ければグアム大学の単位を取得できます。
難易度はそれほど難しくありませんし、
そのほとんどはUSCPA受験に通じる内容が中心ですので、
このテストに受からなければUSCPAの受験はあきらめた方がよいというレベルです。

実際にいくらかかったかを調べようかと思いましたが、
合格後1年後くらいに資料を整理してしまい、
情報が全部揃っていないので覚えている限りで記載しようと思います。

【 資格取得まで 】73.5万円
1.プロアクティブ申し込み:30万円(通学コース)
2.単位取得:12万円(4科目12単位)まずはNY州で受験-->ワシントン州でライセンス取得
3.成績証明取得・学歴審査:2.5万円(225 USD+大学の英文成績証明取得)
4.受験費用:約29万円($2,604.9(出願料+受験料+International費用))
FAR:$700($150+$193.45+$356.55)
AUD:$625($75+$193.45+$356.55)
REG:$639.95($75+$208.4+$356.55)
BEC:$639.95($75+$208.4+$356.55)

【 ライセンス取得 】42.5万円
5.プロアクティブ(ライセンス取得サポートサービス):3万円
6.単位追加取得:33万円(11科目33単位)
7.合格実績トランスファー(NY州-->WA州):$25
8.AICPA倫理試験:約2.5万円
9.ライセンス申請費用:3.6万円($330)
8.学歴審査:


ざっくり100万くらいは払った感覚でしたが、
改めて計算してみて大体合致していることが分かりました。
それにしても試験1回受けるのに$600ってえげつないですね。
ちなみに、最近の費用を見ると10%前後値上がりしている印象ですので、
これから受験されようと考えている方はもう少しかかると思います。
International Fee: $371.55
NY州の各科目の費用:$170(出願料)$224.99(受験料)

約2年間の時間と100万円をかけて取得したライセンスを
全然生かせていないのが情けない話ですが、
この先いつか役に立つことがあるかもしれないと信じて生きていきます。

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