テキサス駐在の日々

2020年3月より妻と子供2人でテキサスに住んでいます。
ライフワークである英語学習とテキサス生活について
私の経験をリアルに記事にしています。

2020年04月

アメリカに入国してまずやらないといけないのが
ソーシャルセキュリティ番号の取得である。
アメリカではソーシャルセキュリティ番号がないととても不便。
しかも、ソーシャルセキュリティ番号にクレジットスコアが紐づいていて、
その人個人の信用度合いが記録されている。

アメリカに来て初めてソーシャルセキュリティ番号を取得した場合、
クレジットスコアはまっさらな状態。
そうすると、クレジットカードは作れないし、
ローンは組めない、電気代は前払いの契約しかできず、
携帯電話も通常のキャリアとの契約はできない(プリペイドのみ)
とにかく、信用がないのである。

40年間も生きてきて、日本で真面目にコツコツ働いて来たのに、
アメリカに来た途端、全然信用されないというのはなかなかシンドイ。
お金に絡むものは前払いが基本でお得な年間契約のようなものは全て申し込めない。

日本では性善説のような仕組みで、悪い履歴がなければ大体の契約はできた。
クレジットカードを作るのも、ローンも、携帯電話の契約も。
しかし、アメリカでは性悪説。
とにかく、信用を積み重ねて証明しないと、誰も信用してくれない。
日本とアメリカはなんとなく近しいものだと漠然と思っていたが、
全く考え方が違うという事をここでも思い知った。

ソーシャルセキュリティ番号を取得するのは比較的簡単。
入国記録の登録にタイムラグがあるという事で、2020年2月19日(水)に入国したが、
翌週月曜日にソーシャルセキュリティ番号を発行してくれるオフィスを訪問。
事前に申込書を記載して持参した。
事務所では番号待ちの券を機械からとり、ひたすら待つ(約1時間)。
そして、面接では簡単な質問(何しに来たのか)等を聞かれておしまい。
その後、2週間以内にソーシャルセキュリティカードが送られてくるとのこと。

とても大事なものなのに意外と呆気なく発行してくれるものである。
ソーシャルセキュリティ番号がないとアメリカの一員になった気がしない。

その後、3/4に無事に会社の住所にソーシャルセキュリティ番号が届いた。

2020年2月19日に予定通りアメリカに単身入国する事が出来た。
妻と娘はアメリカ側での基本的な生活の立ち上げ(家と車の契約)が済んでから、
大体3月末ごろをターゲットに移動してきてもらう予定。

この当時はまだコロナは中国のみの問題でそれほど影響はなかった。
飛行機も普通に混んでいた。

私はBlanket L VISAのため、I-129Sの書類も携帯していなければいけない。
また、キオスク端末は使えず、有人の入管カウンターに並ばなければならない。

途中、係りの人にキオスク端末に行けと止められるもL VISAである旨を伝えると解放された。
カウンターではパスポートを見せたうえ、念の為にL VISAである事を口頭で伝えた。
窓口ではパスポートにハンコを押して有効期限を記入されるが、
間違いなく3年後の日付になっている事を確認するのが重要。
I-129Sは要求されれば見せるようにと言われたが、特に何も要求されなかった。

入国の際のハンコと有効期限は非常に重要である。
I-94と言われる滞在可能期間を示すものである。
たとえVISAが有効でもI-94の期限が切れていたら不法滞在。
I-94の滞在期限の日付が間違っていると大変な事になるのでちゃんと確認する事が必要。
また、ネットで登録を確認できるので、入国後は毎回ネットでチェックが重要。
会社ではアメリカ国外から戻るたびに毎回I-94の情報を人事に提出しなければならない。
https://sekai-ju.com/life/usa/life/i-94/

また、今後アメリカを出国して戻ってくる際は
必ず要求されたらI-129Sを見せないといけないとのこと。
後から現地の人事に言われたが、
駐在員で書類を持ってない時に要求され危なく拘束されそうになったが、
家族からメールで送ってもらって事なきを得たという事があったよう。
面倒ではあるが、今後は必ずI-129Sを帯同して有人のカウンターに並ぶ事になる。

そういえば、DFWでは荷物の携帯品・別送品申告書が無くなっていた。
キオスク端末を使う人は端末上で入力するようだが、
カウンターを使う人は別途紙の書類を書く必要もなく、入国できた。

中国やシンガポールに駐在した際は、
「別送品申告書の別送品ありにチェックした記録がないと引越荷物を引渡しできない」
と言われていたので心配したが、アメリカでは問題はなかった。

出国の際の荷物チェックも全くなかった。
日本からたくさん食料を持ってきたので
止められたら面倒だなと思っていたが杞憂であった。

こうして、L VISAでの入国は特に大きな問題もなくスムーズにできたのであった。



赴任してきてあっという間に2ヶ月が過ぎてしまったが、
備忘録として赴任までの手続きについてツラツラと書いていこうと思う。

2019年10月半ばにテキサス赴任を言い渡され、
もともと、妻ともども日本を早々に出たいと思っていたので渡りに船で承諾。
できれば2020年2月から赴任して欲しいと言う事で超特急で準備。

赴任までの道のりで一番時間がかかるのがVISAの取得。
幸い、駐在員という身分のため必要な手続きの大半は会社がやってくれる。
とはいえ、情報は自分で提出しないといけないため、
会社から提供されたテンプレートに情報を記載していくのだが、これが結構大変。
名前や住所などの一般的な情報に加え、生まれた場所の住所、親や親族の米国渡航歴や、自身と家族の過去10年間の日本以外への渡航歴、英語での経歴書の作成、英語卒業証明書の取得など。
なんとか11月上旬には必要書類を揃えて会社に提出。
これ以降はそれほど大変ではなかった。

その後、会社はアメリカの受け入れ先の会社側で呼び寄せの必要性などを説明した資料を弁護士を交えて作成。それらが終わって、VISAの面接に必要な資料を全部揃ったのは12月中旬。

そこからVISAの面接のため、在日本の米国大使館に面接予約を取ってもらう事になる。
通常だと1ヶ月先くらいになってしまうのだが、
会社の手続きをしてくれている方が毎日のようにキャンセルをチェックしてくれていて、
12月26日に面接の予約を取る事が出来た。

VISAの面接は以下のページを参考にした。
https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/nonimmigrant-visas-ja/interview-procedures-ja/

面接にあたり、事前に書類を送っておく方法と、当日持っていく方法の2種類があるようである。
面接まで1週間ほど余裕がある場合は事前に書類を送って置いてくるのだが、
今回は直前に抑えたので自分で書類を持ち込んだ。
書類はクリアファイルに入れ、パスポートは顔写真を開いた状態でセットしておかないと、
入り口のところのチェックで引っかかりその場で整理させられる。

荷物を地下鉄駅のロッカーにしまい、米国大使館に向かう。
大使館につながる道で警察に止められて目的を聞かれるので面接の旨を伝える。
大使館に用事のない人は道の反対側を通るように指示されていた、かなり厳重である。

大使館内では書類を提出してから面接が終わるまでは大体1時間半ほど。
面接では仕事の内容などを英語で聞かれて答えるだけで5分もかかっていない。
英語がうまく話せない人は日本語の面接官もいるようなので安心である。

面接が無事に終わると1週間ほどでパスポートが返却される。
年末年始で心配したが、1月10日には郵送されてきた。
その間はパスポートが手元になくなるため海外旅行などにはいけないので要注意。


私の場合は駐在員だったので、
VISA取得でとにかく大変なのは情報の入力と必要書類の準備であった。
色々と情報を記入する割に、面接はすごい適当な感じだったのでちょっとよくわからない。
裏でAIなどで情報を解析しているのだろうか。。

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