いきなり英語と全く関係ない話題ですが、
金融関連も移住の際の厄介ごとなので共有しておきたいと思います。
最終的にはコインチェックから資金を引き揚げる事ができましたので、
その顛末を今後の方のために共有しておきます。

私は遊び程度で暗号通貨取引をしているのですが、
日本に居た頃にコインチェックの口座を開設していました。
アメリカに来てからもコインチェックで取引をちょこちょこしていましたが、
突然にコインチェックのカスタマーサービスからメールが送られてきました。

この度、ご登録いただいております居住国と異なる国からのアクセスを確認いたしました。
つきましては、誠に恐れ入りますが、お客様の現在のアカウントご利用状況について、当社にて確認事項がございますので、下記項目にご回答くださいますようお願いいたします。

1.現在の滞在国名:
2.滞在期間:
3.渡航目的:
4.アクセス環境:PC/モバイル
5.利用プロバイダ:
6.ご登録住所と異なる電話番号をご登録されているご事情:

回答期日▼
2021年08月28日

なお、大変恐れ入りますがご回答いただけるまでは、仮想通貨送金ならびに日本円出金を制限させていただきます。
期日までにご回答いただけない場合、その他のお取引についても制限させていただくこととなりますので、お早めにご回答くださいますようお願いいたします。


最近、仮想通貨の取引所関連でルールの厳格化が進んでいるので嫌な予感がしましたが、
変にウソをついて泥沼になっても嫌なので正直に回答しました。
結果、ある程度予想していましたが完全に凍結するとの連絡がありました。
ご申告いただいた件につきまして、「アメリカ合衆国」は当社サービス未提供国でございます。
そのため、誠に恐れ入りますが、現在お客様のアカウントに対してご利用制限を設けさせていただいております。

※アカウントの利用制限中は、ログインおよび価格等のサービス閲覧は可能でございます。仮想通貨の売買、送金、日本円の入出金などが制限されます。


予想していたとはいえ、完全に資金に手を付けられなくなるのは困ります。
ネットで諸々検索したところ、CoincheckのFAQサイトに以下の記述を見つけました

Capture

では退会すればよいのではということで、
退会を申し出てみましたが、また無理な条件を付けてきました。
大変恐縮ではございますが、アカウント内のご資産につきましては全額日本円へ売却のうえ、金融機関口座への出金手続きを進めていただきますようお願いいたします。


今売却したら税金が発生してしまいますし、
そもそも仮想通貨自体は私が購入して預けているだけなので売却を強制されるのはおかしい。
まぁ仮想通貨の所有権はまだ非常に曖昧なので強く主張するのも難しいところではありますが。
改めてコインチェックの退会方法のヘルプを見てみると、
Capture2

という記載がありましたので、外部送金も可能なはずだと一押ししてみました。
そうしたところ3日程内部検討の時間がありましたが、
以下のような回答がありました。
社内で協議検討した結果、事前に送金先の詳細情報をお伺いし、当社で確認を行わせていただいたうえで、送金を実施させていただく運びとなりましたことをご案内申し上げます。

お手数ではございますが、以下の情報をご連絡くださいますようお願いいたします。

・送金先の国名:
・送金先住所:
・送金先氏名(名称):
・送金希望通貨:
・送金先アドレス:
・暗号資産交換業者等の名称・コード番号:
・受取人属性(居住・非居住の別):
・受取人が経済制裁対象者ではない事(同意):
・米国「
OFAC規制」の対象となる米国人・米国法人でない事(同意):

おそらく、送金を認めない確固たる根拠がないため認めざる得ないが、
いざという時にコインチェック側に非がない事を確実にするために
問題のある送金先(テロ組織や経済制裁対象)ではない事の言質を取っておく
という結論になったのだと推察されます。

ということで、
アメリカのコインベースに口座を開設しそちらに送金する事ができました。
コインチェックに口座を持っていて海外に移住する場合は、
移住後早々に現地で仮想通貨を開設し、
日本の取引所から送金を済ませる事をお勧めします。
 
ちなみに、バイナンスにも口座を持っていますが、
アメリカからは全く使えない(資産を見るだけ)になりました。
バイナンスUSに口座を作れば移管できますが
テキサス州はバイナンスUSのサービス提供対象外なのでそれもできません。
そのため、バイナンスの口座は完全に凍結状態です。

仮想通貨の規制はどんどん厳格化されていますので、
移住される場合は事前に下調べの上、方針を明確化されることをお勧めします。
私は適当にしていて面倒なことになってしまいましたので。